AGA治療薬の種類・効果・副作用

このページでは、国内承認および未承認のAGA治療薬のうち、有名な内服薬・外用薬をピックアップして詳しく解説しています。それぞれの薬の特徴や効果、副作用などを理解し、より自分に適したAGA治療薬を探していきましょう。

毛根三銃士のAGA解決ガイド: 薄毛・抜け毛から頭皮を救え!(ロゴ)
AGA治療とは?
治療薬・育毛剤の紹介

AGA治療薬の種類

プロペシア(内服薬)

米国メルク社が開発したAGA治療薬。現在では世界60ヶ国以上で承認されている薬で、国内では万有製薬が製造販売承認を獲得しています。

プロペシアに含まれている有効成分はフィナステリド。男性ホルモン(テストステロン)が、薄毛誘発物質のDHT(ジヒドロテストステロン)に変化する流れを阻害し、抜け毛・薄毛の改善を促します。

なお国内の診療試験における治療効果については、1年間の服用によって58%、2年間の服用によって68%、3年間の服用によって78%の患者にAGA改善効果が見られています。

ロゲイン(外用薬)

米国ファイザー社が開発したAGA治療薬。世界でも広く承認されている薬ですが、2017年9月現在、国内では未認可となっています。

ロゲインに含まれる有効成分はミノキシジル。薬剤を頭皮に塗布することで、頭皮の血行を改善。毛母細胞へ栄養素や酸素が届きやすい環境を作り、抜け毛・薄毛の改善へとつなげていきます。

なおロゲインは、商品としては厚労省未認可である一方、有効成分のミノキシジル自体は厚労省認可の薄毛改善成分になります。日本皮膚科学会も強く推奨する発毛成分のため、使用することで高い発毛効果が期待できるでしょう。

デュタス(内服薬)

インドの製薬会社ドクターレッディズラボラトリーズ社が製造・販売しているAGA治療薬。同社は、後発品(ジェネリック)の製造で知られる大手製薬会社です。

デュタスに配合されている有効成分は、後述するザガーロと同じデュタステリド。薄毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することで、抜け毛や薄毛の改善を目指す成分です。

デュタステリドの発毛効果は、「プロペシア」の主要成分であるフィナステリドの約1.6倍とされています。「プロペシア」で発毛効果を実感できなかった人の中には、デュタステリド配合の薬に乗り換える人もいるようです。

フィナロ(内服薬)

インドのインタス社が製造・販売しているAGA治療薬。インタス社は、リウマチや自己免疫疾患の治療薬の開発で知られる製薬会社で、米国などの製薬会社とも提携する大手企業です。

フィナロに含まれる有効成分は、「プロペシア」と同じくフィナステリド。よって、DHT)(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制して薄毛を改善するというメカニズムは、「プロペシア」とまったく同じです。

なお、フィナロ自体は信頼できるジェネリックなのですが、個人輸入などを経由したフィナロの偽薬が多く出回っています。価格が「プロペシア」の1/10程度という点は魅力なのですが、安易にネット上から購入しないように注意してください。

エフペシア(内服薬)

インド第二位の製薬会社シプラ社が製造・販売しているAGA治療薬。シプラ社は、世界170ヶ国以上もの国に医薬品を輸出する巨大製薬会社です。

エフペシアに含まれる有効成分は、「プロペシア」と同じくフィナステリド。薄毛を誘発する男性ホルモンの一種DHTの生成を阻害し、抜け毛や薄毛の改善を目指します。

有効成分、およびその含有量が「プロペシア」と同じなので、エスペシアも「プロペシア」と同様の発毛効果が期待できるでしょう。副作用については、男性機能の低下等が報告されていますが、その頻度や程度は極めて小さいとされています。

ザガーロ(内服薬)

英国グラクソ・スミスクライン社が製造販売承認を取得しているAGA治療薬。前立腺肥大症の改善薬として既に厚労省から認可を得ている薬(アボルブカプセル)と、中身は同じです。

ザガーロの有効成分はデュタステリド。「プロペシア」の有効成分であるフィナステリドと同様に、薄毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、抜け毛・薄毛の改善を目指す成分です。

なおデュタステリドは、DHTの生成においてフィナステリドよりも広範な作用を持つことで知られます。ある臨床試験によると、デュタステリドにはフィナステリドの1.6倍ほどの発毛効果があるとされています。

アボルブ(内服薬)

英国グラクソ・スミスクライン社が製造・販売しているAGA治療薬。日本では前立腺肥大症の治療薬として認可されていますが、AGA治療薬としては未認可になります。

アボルブに含まれる有効成分は、ザガーロと同様にデュタステリド。薄毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで、抜け毛・薄毛の改善を目指す成分です。その発毛効果は、有名な「プロペシア」の1.6倍ほどとも言われています。

なおアボルブを含む国内未認可のジェネリック品については、ネット上で多くの偽薬が出回っています。入手する際には、正規の流通経路を持つクリニックで処方してもらうようにしましょう。

フィンペシア(内服薬)

プロペシア(フィナステリド)と同様、内服薬になります。同一の成分を含んでいるため、AGAによる抜け毛を防ぐ効果が期待でき、プロペシアの販売価格と比較してもかなり安く手に入れることができます。何故安く購入することができるか?というと、端的にいうとプロペシアの"ジェネリック医薬品"になるためです。(正確には違うのですが)

本来、プロペシア自体が特許を取得しているために、ジェネリック医薬品自体が作成できないのですが、特許権が適応されていないインドでプロペシアと同成分で作成されているため、安価で販売されています。

なので、メイドインインドになります。インドで作られているので、メイドインアメリカ、となっているものがあったら偽物だと思ってください。

こちら男性用の医薬品になるため、女性は服用できませんのでご注意ください。

パントガール(内服薬)

パントガールは、ドイツの大手製薬会社メルツ社(メルク社とは異なります)が製造・販売している、女性向けの薄毛治療薬。男性の薄毛治療薬の横綱がプロペシアなら、女性のそれはパントガールと言えるほど、今や世界中で大人気の薬となっています。

パントガールは、薬ではあるのですが、内容的には限りなくサプリメントに近いもの。様々な栄養素を配合し、女性のホルモンバランスを整えることで薄毛改善を目指します。

育毛効果は非常に高く、服用後3ヶ月程度で、多くの女性がヘアサイクルの改善を実感すると言われています。副作用もほとんどなく、他の薬との相互作用もないため、安心して飲み続けられる薬と考えて良いでしょう。

パントスチン(外用薬)

パントスチンは、ドイツの著名な製薬会社であるメルク社が発売している、男女兼用の薄毛治療薬。頭皮に直接塗布する外用薬(塗り薬)になります。

期待される効果としては、軽度の男性型脱毛症(AGA)や、更年期などにともなう女性の脱毛症(FAGA)など。頭皮に塗ることで有効成分のアルファトラジオールが頭皮から浸透し、AGAやFAGAの発症に関係する5αリダクターゼの働きを阻害します。その結果、薄毛の直接的原因であるDHTの生産が抑えられて、ヘアサイクルが正常化するというメカニズムです。

一部、副作用が報告されていますが、いずれも軽症。男性・女性、ともに安心して使用できるAGA治療薬と言えるでしょう。

アロビックス(外用薬)

アロビックスは、日本の製薬会社である佐藤製薬が販売している脱毛症の治療薬。頭皮に塗るタイプの外用薬です。有効成分はフロジンと同じ塩化カルプロニウムなので、効能や副作用もフロジンと同じと考えて良いでしょう。

処方の対象となる症例は、主に円形脱毛症。他にも、びまん性脱毛症や粃糠性脱毛症、壮年性脱毛症にも効果的とされています。塩化カルプロニウムの主要な働きは頭皮の血行促進なので、AGAの改善にも一定の効果を期待して良いでしょう。

なお、フロジンを使用する際も同じですが、頭皮に塗ることによって、痒み、かぶれなどが生じる人もいます。敏感肌やアトピー体質の人は、使用前に医師に相談するようにしてください。

ファイザー(内服薬)

ファイザーは世界的に著名な製薬会社「ファイザー社」が製造しているプロペシアのジェネリック医薬品です。2015年に厚生労働省から認可を受け発売が開始され、本家であるプロペシアより低価格でリーズナブルな価格で購入できるAGA治療薬として注目されました。

フィナステリドの配合量はプロペシアと同じであるため、プロペシアと同等の効果が期待できます。色や形状もプロペシアとほぼ同様のものとなっているため、これまでプロペシアを使っていたという人でも違和感なく受け入れることができるのではないでしょうか。

また、世界的な知名度を誇る信頼性の高い製薬会社が製造元であるため、安心して使用できるというアドバンテージもあります。

サワイ(内服薬)

大阪市淀川区宮原に本社を置く医薬品製造企業「沢井製薬」が製造・販売を行なっているAGA治療薬。プロペシアのジェネリック医薬品として、2016年に厚生労働省から製造販売の承認を受け、全国の医療機関で処方されているAGA治療薬です。

サワイの特長は、先発品のプロペシアと錠剤の色や形状がほとんど同じという点。そして添加物についてもプロペシアとほぼ同一という点です。

また、サワイと同じく厚生労働省から認可を受けているプロペシアのジェネリック医薬品ファイザーよりも安価で販売されているのも特徴。コストパフォーマンスに優れるAGA治療薬として知られています。

フロジン(外用薬)

フロジンは、日本の大手製薬会社である第一三共が販売している脱毛症の治療薬。頭皮に塗布するタイプの外用薬(塗り薬)です。1969年以降、現在にいたるまで、円形脱毛症の主要な治療薬として、皮膚科などを中心に処方されてきました。

フロジンに含まれる有効成分は、塩化カルプロニウム。血管を拡張させる効果がある成分で、頭皮の血行を改善させることで脱毛症の改善を目指します。円形脱毛症に限らず、AGAの原因の一つとしもまた、頭皮の血行不良。フロジンによるAGA改善効果が期待されています。

なお、フロジンは軽度のAGAには効果をもたらす可能性がありますが、中度以上のAGAに対しては、劇的な効果は期待できないとされています。

ミノキシジルタブレット(内服薬)

AGA外用薬の成分としてミノキシジルが知られていますが、これを外用薬ではなく、内服薬に配合した薬がミノキシジルタブレット。塗るだけでも高い発毛効果が期待できる薬を「飲む」わけですから、少なくとも外用薬のミノキシジルよりも高い発毛効果を期待できるでしょう。

ただし注意点が一つ。ミノキシジルタブレットは、AGA治療薬ではありません。血圧を下げる薬、つまり降圧剤です。毛が生えてくるという現象は、あくまでも降圧剤の副作用。服用を検討している人は、この点をよく理解のうえ、安全に飲むことを第一に考えてください。

心臓に疾患のある人、心臓に既往歴のある人、他の降圧剤を飲んでいる人、低血圧の人は、禁忌の薬です。

AGA治療薬の副作用について

AGA治療薬を成分で大きく分けると、内服成分としての「フィナステリド」と、外用成分としての「ミノキシジル」の2種類になります。それぞれの主要な副作用のリスクについて見ていきましょう。

フィナステリドの副作用

男性機能の低下

フィナステリドの副作用として、もっとも多く指摘されているのが男性機能の低下。正確に言えば「性欲減退」「勃起不全」「精子減少」の3つになります。ただしこれら副作用の発生率は、服用者全体の1%前後と極めて低く、また症状の程度も軽度とされています。

鬱症状

発生率は全体の1%前後と低い確率になるのですが、フィナステリドの副作用によって鬱状態になる人もいます。症状は軽度です。

肝機能障害

肝機能に影響を及ぼすリスクも指摘されています。もともと肝機能の弱い人は、服用前に医師に相談するようにしましょう。

※「デュタステリド」は「フィナステリド」とほぼ同様の副作用のリスクがあるとされています。

ミノキシジルの副作用(外用薬)

頭皮のかぶれや湿疹など

ミノキシジルを塗布した部分に、かぶれや湿疹などが見られることがあります。頭皮に何らかの異常が見られた場合には、一旦使用を中止し医師に相談するようにしましょう。

心拍数の増加

ミノキシジル外用の副作用として、心拍数の増加が報告されています。心臓に持病のある方は、事前に医師に相談のうえ使用を検討しましょう。

むくみ

もともとむくみのある人は、ミノキシジルの副作用によってむくみが悪化することがあります。該当する人は使用前に医師に相談するようにしましょう。

※「ミノキシジル」には内服薬もありますが、国内では承認されていません。内服薬としての「ミノキシジル」には、上記とは一部異なる副作用が報告されています。

AGA治療薬を長期的に使用しても体に問題はないのか?

AGA治療薬の主成分であるフィナステリドとミノキシジルについて、長期使用による副作用の変化は、特に報告されていません。よって、仮に副作用が生じたとしても、上記で説明した副作用が生じるのみであって、長期の使用によって副作用が増強されるということはありませんので、安心してください。

なお、特にフィナステリドにおいて、長期の使用による発毛効果の低減を指摘する声もありますが、こちらも根拠のないことなのでご安心ください。フィナステリド服用における試験において、10年間の服用を続けても効果に変化はないという結果が得られています。

AGA治療薬を途中でやめてもいいの?

AGA治療薬は、体質や頭皮の質を改善する薬ではありません。内服または外用によって薬の効果が働いている時のみ、薄毛改善効果を発揮する薬です。よって、AGA治療薬を途中でやめると、AGAは再び進行します。

逆に言えば、効果を長期間維持したい人は、半永久的に薬を飲み続けなければならないことになります。薬による治療をお考えの人は、この点をよく理解して治療を開始するようにしましょう。

なお、長期的にAGA治療薬を使用する上での現実的な問題は、薬代です。プロペシア1ヶ月分だけでも9,000円前後が相場ですが、これを数年、数十年と継続することは、経済的に大きな負担ともなりえます。

なお現在では、成分や効能がまったく同じジェネリック品が誕生しています。少しでも経済的な負担を軽減させたい人は、医師に相談をしてみましょう。

海外の医薬品を個人輸入して飲んでも大丈夫なのか?

国内でAGA治療薬を入手するには、必ず医師の診断のもとで処方してもらうという手続きを踏まなければなりません。また薬代についても、決して安くはありません。

こうした入手の手間や経済的な理由で、ネット上から海外製のAGA治療薬を入手する人も少なくないようです。いわゆる個人輸入です。

結論から言うと、AGA治療薬の個人輸入はやめましょう。なぜならば、ネット市場には偽薬が非常に多く出回っているからです。単に「効き目がない」偽薬であれば、まだ良いでしょう。中には「重篤な副作用を起こす」偽薬も出回っているという報告があります。

個人輸入で入手した薬で、何らかのトラブルや副作用を起こしても、日本の厚生労働省の保護の対象外。すべて自己責任で処理しなければならない問題となります。くれぐれも個人輸入でAGA治療薬を入手することはやめましょう。

自分に合った治療を受けるためには医師による処方を

AGAを発症する直接的な原因物質は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンの一種です。しかし、このDHTの生成過程や薄毛への作用の仕方には個人差があります。DHTが多いからと言って、必ずしもハゲるとは限りません。逆にDHTが少ない人でも、ハゲる例はあります。つまり、AGAが発症するプロセスには個人の体質が影響している、ということなのです。だからこそ、同じプロペシアを飲んでも、効果には大きな個人差があるのです。

AGAを確実に治したい場合には、自分固有のAGAの原因を特定することが大事。そのうえで自分固有の治療法を実践していくことが、症状改善のための最短距離と言えます。

一刻も早くAGAを改善したい人は、信頼できるクリニックで、信頼できる医師から直接治療薬を処方してもらうようにしましょう。

【まとめ】信より高い発毛効果を実感したい人はオリジナル処方薬を

AGAの治療薬にはたくさんの種類があることが分かりました。今回、ここで紹介した薬以外にも、まだまだたくさんの種類の薬があります。

ただ、それら薬の有効成分は、基本的に「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類のみ。前者2つは同じようなものなので、実質は「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2種類と考えて良いでしょう。

これら2つの成分は、日本の厚労省も認めている薄毛改善薬なので信頼度は抜群。ただ、効果には個人差があることも忘れないようにしておいてください。

最近では、「フィナステリド」や「ミノキシジル」をベースにした、クリニックオリジナルの治療薬も続々登場しています。既成の薬よりも、より高い発毛効果を実感したい人は、ぜひオリジナル治療薬・オーダーメイド治療薬を処方しているクリニックを訪ねてみてください。