AGA治療薬や育毛剤にはどんな種類があるの?

日本で医薬品の認定を受けているプロペシア(フィナステリド)とミノキシジル。これらのAGA治療薬の効果や副作用、使用時の注意点など解説。その他にも効果があるとされる育毛剤の成分を紹介します。

毛根三銃士のAGA解決ガイド: 薄毛・抜け毛から頭皮を救え!(ロゴ)
AGA治療とは?
治療薬・育毛剤の紹介

医薬品として認められている2種類の治療薬

プロペシア(フィナステリド内服薬)とミノキシジル外用薬

日本で医薬品としての効果が認められているのは2種類だけ

AGA治療を行う場合は、医師の診察を受けた上で、AGA治療に有効な医薬品を処方してもらう必要があります。

日本でAGA治療薬としての効果が認められているのは、プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルの2種類。プロペシアでAGAの原因となる男性ホルモンDHTの生成を抑え、ミノキシジルで頭皮の血行促進を促すことにより、本格的なAGA治療が可能となるのです。

プロペシアとは

日本で唯一のAGA経口治療薬

アメリカのメルク社が開発した医薬品フィナステリドは、プロペシアという商品名のAGA治療薬として世界中で販売されています。日本ではアメリカのメルク社の日本法人であるMSD社(旧名称:万有製薬株式会社)が2005年10月に厚生労働省の認可を取得し、プロペシアの販売を開始しました。

販売当初から日本で唯一の飲むAGA治療薬として注目を浴び、現在においてもAGA治療に欠かせない医薬品として広く使用されております。

プロペシアの効果

5α-リダクターゼの活動を抑制し、DHTの生成を防ぐ

プロペシアには、男性ホルモン「テストステロン」を、脱毛を促す「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換してしまう酵素「5α-リダクターゼ」の活動を抑える効果を持ちます。DHTを生成する5α-リダクターゼの活動そのものを抑制することにより、毛母細胞を守ると共に、AGAの進行を防ぐのです。

プロペシアの副作用

初期脱毛は心配無用。その他副作用の発症率は4%~6%

副作用としては、プロペシアの摂取を始めると、一時的に抜け毛が増えるという点が挙げられます。これは初期脱毛と呼ばれる現象で、文字通り最初のうちだけの脱毛であり、古い毛根から髪の毛が抜け、新しい毛根から新たな毛髪が生えるための準備なので心配ありません。

他の副作用としては、性欲減退、肝機能障害、胃の不快感による食欲不振などが挙げられますが、プロペシア服用者全体の4%~6%程度の発症率となっています。服用中に身体に違和感を覚えた場合、すぐに医師に相談するようにしましょう。

プロペシアの使用上の注意点

注意点1:肝機能障害を持つ方、肝機能が弱い方の場合

プロペシアは肝臓で代謝されるため、もともと肝機能が低下している方が服用した場合、肝臓への負担が高まる可能性があります。肝臓の細胞が死滅した際に発生する「γ-GTP」という酵素があり、服用中にこの酵素の数値が増加した症例もあります。肝機能障害のある方、肝機能が低い方がAGA治療される場合は、必ず医師に相談するようにしましょう。

注意点2:未成年者の場合

プロペシアはDHT(ジヒドロテストステロン)を生成させないようにはたらきかけますが、DHTには男性性器の発達を促進する効果があるのです。そのため、まだ身体的に発達しきっていない子供や未成年が服用すると、男性性器などの発達障害を引き起こす可能性がありますので、プロペシアの服用は行わないでください。

注意点3:女性の場合

プロペシアは男性用に開発された治療薬であり、女性に対する効果は認められておりません。女性の身体への副作用を考慮すると危険ですので、服用しないようにしてください。特に妊娠中の女性や授乳中の女性の場合、胎児や乳児に影響が及びますので、絶対に服用しないようにしてください。妊娠中の方がプロペシアを服用して、男性胎児の生殖器の発達異常が見られた例も存在します。

注意点4:前立腺がん検診をする場合

プロペシアは前立腺がん検診で測定されるPSA値(前立腺から分泌される物質量)を約50%低下させる作用があり、正常な値が測定できない状態になってしまいます。検診を受ける際には、必ず医師にプロペシアを服用していることを申告するようにしましょう。

注意点5:献血する場合

プロペシア服用者の献血はできません。これは日本赤十字社が献血を控えてもらう対象者としてプロペシア服用者を含めており、献血した血液が妊婦に輸血されることによって発生するトラブルを避ける目的です。ただし、プロペシアの使用を終了して1か月以上経過している方は、プロペシアの成分が血中からなくなっていると判断され、献血することができます。

ミノキシジルとは

ドラッグストアでも入手可能な、広く支持されるAGA治療薬

ミノキシジルは1960年代にアメリカのファイザー社(旧社名:アップジョン社)によって高血圧患者向けの経口薬として開発されました。

後に髪の毛を発毛し、脱毛症治療の効果が発見され、1980年代に「ロゲイン(Rogaine)」という製品名で販売を開始。日本では1999年に大正製薬から「リアップ」という商品名で販売開始され、2005年には女性向けの「リアップレディ」も販売され、AGA治療薬として広く使用されています。

なお、海外では経口薬もありますが、日本では外用薬のみ認可されている医薬品です。

ミノキシジルの効果

血行促進と血管新生効果

ミノキシジルを患部に塗布することにより、血管を拡張して血行促進し、頭皮の毛母細胞や毛乳頭へ栄養分を届けやすい頭皮環境を作ります。

また、AGAになると頭皮は血行不良に陥り、毛乳頭に栄養が届きにくくなってしまいますが、ミノキシジルには毛乳頭で生産される「VEGF(血管内皮増殖因子)」にはたらきかけて血管を新生するという効果もあるため、頭皮の血行不良の改善と発毛効果を実感できる治療薬です。

なお、ミノキシジル配合の治療薬には「ミノキシジル○%配合」と記載されて販売されており、製品によって濃度が異なります。

ミノキシジルの副作用

副作用の発生率はミノキシジル配合量により異なる

元々は高血圧の治療薬として開発されたという経緯があるため、血管を拡張する効果によって血圧が低下するという副作用があります。

それ以外の副作用としては頭皮のかゆみが最も多く、他にも皮膚の炎症、湿疹、ニキビの発生、頭痛、手足の痺れやむくみ、胸の痛み、動悸や不整脈といった症状も報告された例もあります。

ミノキシジル配合量が1%の場合、副作用の発生率は1%~2%程度と言われていますが、ミノキシジル配合量によって副作用の発生率は異なるため、使用中に身体に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

ミノキシジルの使用上の注意点

注意点1:低血圧・高血圧治療中の方や、心肺機能に疾患がある方の場合

ミノキシジルには血管の拡張効果があるため、多量のミノキシジルの使用は低血圧を招き、動悸が激しくなったり、心拍数が上昇したりします。心臓や循環器系の臓器が弱い方や、低血圧の方、高血圧の治療中で血圧降下剤を使用している方は、使用を控える様にしてください。

注意点2:未成年の場合

ミノキシジルは成人向けに開発された医薬品であるため、子供や未成年者への影響については臨床データがなく、安全性が確認されておりません。身体的な成長期にあたる未成年が、血管拡張効果のあるミノキシジルを使用することによって、将来的にどのような副作用が発生するか不明ですので、未成年者のミノキシジル使用は控えましょう。

注意点3:妊娠中、授乳中の女性の場合

ミノキシジルは女性でも使用できる医薬品ですが、妊娠中や授乳中の女性の場合は絶対に使用しないでください。妊娠中の場合、ミノキシジルを使用することによる胎児への影響度が高いというデータはありませんが、ミノキシジルは成人向けの医薬品であり、胎児への安全性が確認されている訳でもありません。また、ミノキシジルの成分が母乳に移行することが判明しているため、ミノキシジル濃度の高低を問わず、授乳中も使用しないようにしてください。

注意点4:内服薬を個人輸入する場合

ミノキシジルは海外では内服薬が販売されていますが、日本国内では外用薬としてのみ認可、販売されています。内服用であるミノキシジルタブレットは、AGA専門治療院などで医師の処方によって入手するか、海外からの個人輸入で入手するかのいずれかの方法により入手可能です。

医師の診断の上で処方されたミノキシジルであれば問題ありませんが、個人輸入の場合だと、ミノキシジル配合量が適した量か、あなたのAGA治療にとって本当にミノキシジルタブレットが必要かどうか判断できないため、大きなリスクを伴います。どうしても内服用のミノキシジルを使用してみたい場合は、AGA専門治療院で医師に相談するようにしてください。

その他の治療薬

フィンペシア

プロペシアの安価版

プロペシア(フィナステリド)と同様、内服薬になります。同一の成分を含んでいるため、AGAによる抜け毛を防ぐ効果が期待でき、プロペシアの販売価格と比較してもかなり安く手に入れることができます。

何故安く購入することができるか?というと、端的にいうとプロペシアの"ジェネリック医薬品"になるためです。(正確には違うのですが)

本来、プロペシア自体が特許を取得しているために、ジェネリック医薬品自体が作成できないのですが、特許権が適応されていないインドでプロペシアと同成分で作成されているため、安価で販売されています。

なので、メイドインインドになります。インドで作られているので、メイドインアメリカ、となっているものがあったら偽物だと思ってください。

こちら男性用の医薬品になるため、女性は服用できませんのでご注意ください。

パントスチン、パントガール

女性のAGA治療に使われる外用薬。男性の使用も可

パントスチンは女性の男性型脱毛症(FAGA)の治療に使用される外用薬です。パントスチンの効果はフィナステリドと同様、男性ホルモンDHTの生成を阻害することにより毛母細胞を守ります。男性の場合に使用されるフィナステリドは、女性には劇的な効果が見られず、また副作用の強さから使用されませんので、FAGAの場合はパントスチンが使用されます。

またパントガールは女性の薄毛や抜け毛を改善し、ビタミンやアミノ酸など、髪に必要な有効成分が含まれた、世界的にも発毛効果と安全性が認められている内服薬です。

いずれも男性でも使用可能ですが、女性の身体でも副作用のないように開発された、女性のための薄毛治療薬です。

フロジン、アロビックス

プロペシア(フィナステリド)との併用も可能。頭皮の血行を促進して育毛を促す

フロジンは脱毛症全般に使用可能な外用薬で、血行促進効果によって毛乳頭へ栄養が行き届きやすくすることにより育毛を促進。体内での作用がフィナステリドとは異なるため、フィナステリドと併用しての使用が可能です。

血行促進効果という意味ではミノキシジルと似ていますが、ミノキシジルとは主成分が異なっており、フロジンの場合は主成分である塩化カルプロニウムが血管を拡張し、血行促進を促します。

なお、アロビックスはフロジンと同じ効果を持つ、フロジンの後発医療薬(ジェネリック医薬品)です。

【まとめ】信頼性の高い医薬品。組み合わせることで効果アップも

AGA治療でその効果が認められ、使用されているフィナステリドとミノキシジル。この2種類を組み合わせてAGAの治療を行うことが、AGA克服への近道と言われている。女性の男性型脱毛症(FAGA)の場合は、男性とは同じ治療薬を使用すると副作用が強い場合があるので、女性向けに開発されたパントスチンとパントガールを併用することがFAGA克服の近道だ。

それ以外にも、AGA以外の円形脱毛症などといった脱毛症全般に使用される治療薬もあるので、医師に相談した上で試してみるのもいいだろう。