育毛剤とAGA治療薬の違いを明確に

AGAを改善させるためのメジャーな方法の一つに、育毛剤があります。ここでは市販の育毛剤のタイプなどを詳しく解説するとともに、クリニックで処方されるAGA治療薬との違いについてもまとめました。育毛剤にするか治療薬にするか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

毛根三銃士のAGA解決ガイド: 薄毛・抜け毛から頭皮を救え!(ロゴ)
AGA治療とは?
育毛剤の紹介

育毛剤の種類と育毛の仕組み

育毛剤には様々な種類のものがありますが、大きく分けると「男性ホルモンに作用するタイプ」「頭皮の血行を改善するタイプ」「皮脂の分泌を抑えるタイプ」の3つがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

タイプ①:男性ホルモンに作用するもの

AGAの最大の原因は、男性ホルモンの働きにあります。男性ホルモンのテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)という物質に変化し、このDHTが薄毛の直接の原因となります。

逆に言えば、たとえ男性ホルモンのテストステロンの分泌量が多かったとしても、その後、DHTに変化しなければ薄毛は抑えられるという理屈が成り立ちます。テストステロンがDHTに変化する理由は、5αリダクターゼという酵素の存在。5αリダクターゼの働きを抑制することでDHTの生成量を減らすのが、タイプ①の育毛剤になります。

タイプ②:頭皮の血行を改善するもの

髪の毛が健全に成長するには、頭皮に十分な栄養素と酸素が運ばれてこなければなりません。これら栄養素と酸素を運んでくれるのは血液です。頭皮が血行不良になると、十分な栄養素と酸素が届けられず、抜け毛や薄毛を招いてしまいます。

頭皮の血行を改善させることで頭皮環境を健全化し、スムーズな育毛を促すのがタイプ②の育毛剤です。

タイプ③:皮脂の分泌を抑えるもの

頭皮の毛穴に皮脂が詰まりすぎると、抜け毛や薄毛の原因となります。皮脂の分泌量を抑えることによって抜け毛を防ぐのが、タイプ③の育毛剤になります。

市販の育毛剤に含まれている成分

市販の育毛剤には、メーカー独自開発の成分も含め、実に様々な種類の成分が配合されています。これら成分は、目的別に「毛母細胞の活性化を目指すもの」「頭皮の殺菌を目指すもの」「血行改善を目指すもの」の3つのタイプに分かれます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

タイプ①:毛母細胞の活性化を目指すもの

髪の毛を作り出すもととなる細胞を、毛母細胞と言います。この毛母細胞の働きの活性化を目指したものが、タイプ①の成分に分類されます。具体的には、たとえば次のような成分があります。

  • 白薬子(びゃくやくし)エキス
  • ペンタデカン酸グリセリド
  • ビチオン

タイプ②:頭皮の殺菌を目指すもの

菌を原因とした頭皮の炎症やフケが、抜け毛を招くことがあります。頭皮の殺菌効果を通じて抜け毛、薄毛を防ぐことを目指したものが、タイプ②の成分です。具体的には、次のような成分があります。

  • I-メントール
  • ヒノキチオール
  • β-グリチルレチン酸

タイプ③:血行改善を目指すもの

頭皮の血行状態が悪化すると、育毛に必要な十分な栄養素・酸素が運ばれてきません。頭皮の血行を改善させて、健全な髪の育成を目指したものが、タイプ③の成分です。具体的には、次のような成分があります。

  • トウガラシチンキ
  • トウガラシチンキ
  • ニンジンエキス

AGA治療薬と市販の育毛剤との違い

AGA治療薬と市販の育毛剤には、「成分の違い」「副作用の違い」「入手経路の違い」の3つの大きな違いがあります。

成分の違い

AGA治療薬に含まれている主要成分は、内服薬においてはフィナステリド、外用薬においてはミノキシジルです。これら2つの成分は、国内での臨床試験を経て十分に発毛・育毛の有効性が認められたもの。厚生労働省からも認可された、正規の医薬品成分になります。

一方、市販の育毛剤に配合されている成分には、一部の商品を除いて、フィナステリドもミノキシジルも配合されていません。メーカーが独自で発毛試験を行なっている例も見られますが、厚労省が認可するほどのデータや効果はありません。

入手経路の違い

AGA治療薬は、医師の診断に基づいた処方によって入手する流れになります。ドラッグストアなどでは手に入りません。

一方、市販の育毛剤は、ドラッグストアや通販などを通じ、手軽に入手することができます。

副作用の違い

臨床試験によると、AGA治療薬の安全性は高いとされていますが、あくまでも薬なので副作用のリスクはゼロであありません。フィナステリドにおいては勃起不全、倦怠感などの副作用が報告されています。

ミノキシジルにおいては、頭皮のかぶれや血圧低下などの副作用が報告されています。ただ、確かに副作用の報告はあるものの、その発症率は極めて低いことが分かっています。

一方、市販の育毛剤については、副作用のリスクはほとんどありません。多くの育毛剤は医薬部外品という扱いになりますが、そもそも医薬部外品とは、副作用のリスクがほとんどないことを前提とした商品になります。

市販の育毛剤はAGAに効果があるのか?

日本皮膚科学会は、薄毛改善効果があると謳われている様々な成分について、実際の発毛効果をランク付けで明確に公表しています。上位から順に見ていきましょう。

  • ランクA…フィナステリド、ミノキシジル
  • ランクB…自毛植毛(施術系治療)
  • ラングC1…t-フラバノン、アデノシン、塩化カルプロニウム、ケトコナゾール、サイトプリン、ペンタデカン
  • ランクC2…セファランチン
  • ランクD…人工毛植毛(施術系治療)

市販の育毛剤に配合されている成分は、ランクC1以下になります。ちなみにランクC1の成分は「効果があるかも知れないが十分な科学的根拠がない」、ランクC2の成分は「科学的根拠がないので推奨できない」とされる成分です。

ただし、ランクC1については、プラセボ(偽薬)よりは多少の発毛効果が確認されています。市販の育毛剤を使用する際には、ランクC1の成分が含まれているかどうかを確認してみると良いでしょう。

【まとめ】副作用を避けたいなら育毛剤もアリだ。効果は保証しないがな

市販の育毛剤の仕組みや、AGA治療薬との違い、分かったかな? どちらを使うかは人の勝手だが、高い効果を求めるなばら、断然AGA治療薬のほうがおすすめだ。日本皮膚科学会がそう言ってるんだから、間違いない。

ただAGA治療薬は薬だから、副作用の心配もある。その辺を考慮して、まずは体にやさしい育毛剤からスタートしてみるという手はアリだろう。育毛剤だけで発毛効果を実感できる人も、少ないとは言えいるのは確かだからな。みなさんの健闘を祈る!